電磁波から身を守るために

市民科学研究室 代表理事 上田昌文氏を講師に学習会を開きました。電磁波の健康に及ぼす影響については、以前から取りざたされていますが、近年特にコロナの影響で、会議や学校の授業、家庭生活にオンライン化が急速に拡大し、パソコン、スマートフォンはなくてはならないもととなっています。その一方、電磁波のリスクについてはほとんど報道されません。

携帯電話、電子レンジ、IH調理器などからは強い電磁波が出ています。脳細胞のDNA切断、損傷、脳腫瘍のリスクが高まる、眼球の水晶体への影響、精子の減少など様々な健康被害、不眠やうつなどが報告されています。

使い方を気を付けることで、電磁波からの曝露を防ぐことができます。携帯電話は、受発信するときが電磁波が最大となり、電子レンジ稼働中に顔をつけるくらいの強さになるとのこと。耳につけて使用せず、イヤホンを使う、メールする。ポケットに入れず、カバンにしまう。寝るときに枕元に置かないなどの対策が必要です。

安全性の基準値は、国によって違いがみられ、ベルギーでは厳しい基準を設け、子ども向け携帯電話の販売を禁止、フランスでは子どもへの影響を防ぐ法律をつくるなど健康被害を防ぐ対策をとっています。日本では国際基準値とほぼ同じですが、厳しい基準を設けている国も多くみられ、何より危険性については全く報道されていません。

2021年7月から、第5世代移動通信システム 5Gのサービスが開始され、2時間の映画を3秒で録画できるという高速大容量化が進むことで、危険性も高まります。

GIGAスクール構想により、学校でのタブレット使用が進められ、川崎市公立小中学校でも全生徒にipadが支給されています。ネット市議大西いづみが、教育委員会に、電磁波の防御、目の健康についての配慮を質問しています。教育委員会では、目を休ませるなど配慮をするとは回答していますが、特に電磁波についての危機感は感じられません。

子どもへの影響が強いことが特に懸念されます。妊娠中、小さい子どもを持つお母さんには、電磁波の健康被害について関心を持ってもらいたいものです。

今後も、電磁波の健康被害、危険を避ける対策について市民へ情報を発信するとともに、小中学校への対策をネットとし検討していきます。