「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」「川崎市プラスチック資源循環への対応方針」

待ったなしの気候変動、世界の海にあふれるマイクロプラスチック と、この大きな課題に対して、川崎市の方針が出ています。

2020年8月~9月に脱炭素戦略「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」「川崎市プラスチック資源循環への対応方針」についてパブリックコメントが募集されました。麻生区内市民団体が担当部局である環境局に説明会を求めた結果、9月締め切り間際に説明会が開かれ多くの市民が参加しました。その後、11月に策定がだされ、パブリックコメントの結果報告と策定内容説明を求めて再度、4月28日に説明会が開かれました。

環境局地球環境推進室によると、脱炭素戦略(かわさきカーボンゼロチャレンジ2050)についてのパブリックコメントは75通、意見総数336件。そのうち、A:意見を踏まえ計画に反映したもの16件、B:意見の趣旨が案に沿ったものであり、意見の趣旨を踏まえ、取り組みを推進するもの103件、C:今後の取り組みを進めていく上で参考とするもの47件、D:案に対する質問・要望の意見で、案の内容を説明・確認するもの151件、その他19件だったとのことです。

Aでは、「2030年までの10年、脱炭素社会の実現に向かって走り出すことが重要の部分を記載を大きく」の意見に対して強調した。RE100という、事業者の再生可能エネルギーについての記述をRE100の考え方を明記してほしいとの意見を取り入れ追記した。国の再生可能エネルギー導入比率を44%とあるが、原子力発電所を加えてと書き換えるか、22~24%に書き換えるべきとの意見に修正した。などどのように修正されたかが明確に報告されました。

プラスチック資源循環については、環境局廃棄部政策担当の説明により、37通、142件のパブリックコメント提出があった。A~Dの基準は同じで、A13件、B50件、C7件、D69件、その他3件。Aの意見のうち、「タイトルに循環とあるが、プラスチック対策はまずリデュースが基本」との意見を取り入れ「プラスチックごみの削減に向けて」の副題を追記した。又「脱炭素社会の実店との関連性を明記した」「事業者の役割に再商品化を追記した」Bについても、「給水スポットの市庁舎や区役所への導入を」の意見に「取り入れる」との回答などありました。

説明会に参加した市民からは、気候変動への取り組み、プラスチック削減への取り組みについて、他にもいろいろな意見要望が出され、市民の関心の高さがうかがえました。

菅首相は、2030年に向けた温室効果ガスの削減目標について、2013年度比で46%削減を目指すと表明し、26%削減とした6年前の目標を大幅に引き上げることになります。

川崎市とともに、国は実現に向けてどのような対策を打っていくのか、市民が常に関心をもって意思表示をすることが、気候変動を食い止めることにつながります。ネットはこれからも粘り強く気候変動、プラスチック削減の問題に取り組んでいきます。