ストップ!地球温暖化 その2

地球はスピードを上げて温暖化しています。日本の気温も100年で1.24℃上がっています。世界の異常気象はいうまでもなく、日本の気候災害も2018年では豪雨など自然災害による死者が世界4位、大手損保の保険金支払額は1000億円超となっています。このままでは、暑熱による死亡リスク、熱中症搬送者増加、水温の変化でスルメイカやサンマの漁場や漁期が変化、洪水土砂災害が増える、自然生態系についてはライチョウが絶滅に近く、サンゴは海水温の上昇と海洋酸性化で消滅するなどこれまで経験したことのない様々な影響がでてきます。

すでに排出してしまった温室効果ガスによる気候災害は避けられませんが、2030年までの10年で1.5℃~2℃に抑える対策を強化すればさらなる激甚化を回避することができるとのことです。国連の呼びかけでは、2030年までに温室効果ガス45%削減、2050年には0、2020年までに新規の石炭火力発電中止を各国に要請しています。

日本は世界で5番目の温室効果ガス排出国でありながら、日本の対策は不十分です。排出目標は、2030年に50%、2050年に実質0にしなければなりませんが、2030年度で2013年度比26%削減、2050年80%とし、とても低いものです。石炭火力発電所は、2012年以降運転開始19基、建設中11基など、アセス中計画中を含めて37基あり、すべての石炭天然ガス火力発電所を廃止し、脱炭素化に向かっていくことが急務です。

川崎市ではかわさきカーボンゼロチャレンジ2050という、脱炭素戦略を策定しています。2050年に温室効果ガス排出を0に、2030年には350万トンの削減を目標にたてており、国より先行した目標値を設定していることは評価されますが、市民が再生可能エネルギーを導入するための支援などの具体策にかける、市民に脱炭素戦略が出されたことが周知されないなど、せっかくの策定が絵に描いた餅にならないよう、行政と市民が一体となった行動が必要です。これからも、脱炭素社会の実現にむけ、ネットは現状を伝え、共感を拡げる活動をしていきます。