東急田園都市線鷺沼駅前にあった市営鷺沼プールが廃止になり、小学校、フットサル場、保育園などの公共施設になりました。それにともない、この地下にあった鷺沼配水池に流れる水道水を利用した発電所が、平成18年9月に稼働になり、9月13日かわさきかえるPJと見学してきました。
川崎市水道局と、(株)東京発電の協働事業で、川崎市が上水道を貸し、東京発電が発電事業をするというものです。発電出力は90kw、一般家庭およそ155軒分の電力量に相当するとのこと。
水力発電といっても、大がかりなダムとちがい、小水力発電は1000kw以下の、上下水道、農業用水、一般河川、ビルの循環水などを使う新エネルギーです。太陽光、風力発電より、安定した発電ができ、設備利用率が高い、設置面積が小さいなど長所は多く、水が豊富な日本の資源として最適ですが、水利権の問題があり、まだまだ未開発です。
鷺沼発電所は外からは見えず、ガラスを通して地下に埋設してある発電機が見られ、マンホールから梯子を下りて、見学できます。
原発に頼らず、エネルギー開発をすすめるには、小水力、マイクロ水力発電は地域密着型の新エネルギーとしてもっと注目されるべきです。さらに、民間、NPO、地方自治体などが事業をすすめるためには、発電、送電の分離が不可欠です。