川崎区扇町にある川崎バイオマス発電所(株)は、2011年2月1日稼働開始の、木質チップを燃やす発電所です。JX日鉱日石エネルギー(株)より土地を借り、NEDOから補助金1/3を受けて、出力33,000kwの国内10か所のうち、最大のバイオマスのみの発電所。一般家庭約4万世帯が相当する約2億kwhを見込んでいます。日本一すなわち世界一厳しい基準をもうけていて、SOxNOxなど排煙脱硫、脱硝装置が付いているのはここのみ。
6tは廃材・剪定枝、間伐材、12tは各地から購入します。5cmの木製チップに製造するのが、お隣のジャパンバイオエナジー(株)という木質資源リサイクル工場。構造はごくシンプルで、木質チップを燃やし、蒸気でタービンを回すというもの。灰はセメント原料に。良い点は稼働率がいい、発電量をコントロールできることです。従業員15名。2名ずつ4グループで8名が交替で24時間稼働しています。設備はさすがに巨大でエレベーターで13Fまでの工場でしたが、原発と比べ、なんと安心なことか。再生可能エネルギーに一日も早い転換をと望む日本人が多いはずなのに、なぜ!!