若年認知症への理解と対応を

今、認知症の中でも若年性認知症が喫緊の課題になっています。若年性認知症は20歳代でも発症する可能性があり、家族、仕事仲間、医療関係者さえも、認知症とは気がつかず、治療がおくれてしまうとのこと。また、うつ病と誤診されたり、職場では怠けていると誤解されることも多く、何年もかかって専門医を受診し、正確な診断に至るとの例もあります。家庭では経済的な一家の大黒柱や子育て中の方が発症することも 多く、社会的、経済的な支援に細やかな配慮が必要になります。

認知症高齢者やその家族のため電話相談や訪問相談を行なう「川崎市認知症コールセンター サポートほっと」が4月1日にスタートしました。社会福祉士や介護支援専門員などの専門職や認知症家族の介護経験者などが、家族の抱える悩みや、介護技術の相談を受け、アドバイスを行ないます。

開設して1カ月のコールセンターを訪ねお話を聞きました。「電話相談は岐阜県など遠くから紹介されてかかってくることもある。お話を聞き、介護の仕方や家族がストレスを抱えないことをアドバイス。」という相談員Aさんも認知症のお母さんを長年介護されたとのこと。川崎市内7区にある家族会を紹介し、同じ悩みを持つ方たちが情報交換することで家族の接し方が変わり、進行を食い止めたりするとのことでした。気軽に相談できる体制が少しずつ整いつつありますが、より充実させていくことが必要です。

「認知症コールセンターサポートほっと」 
     0570-0-40104 多摩区登戸1803たけやビル2F