香害 化学物質過敏症に理解と対策を
化学物質過敏症とは
「人の集まるところへ行けない」「マンションのベランダに出られない」など普通の社会生活ができない香害由来の化学物質過敏症の人が増えています。化学物質過敏症とは、生活環境中の微量な化学物質に接することにより、様々な体調不良を起こす症候群であるとされています。
香害とは、安全とされている日用品に微量に含まれる有害物質を、長期間取り込み続けることによる複合汚染の事です。発症の原因は、マイクロカプセルを含む柔軟剤、抗菌剤入り合成洗剤や除菌剤など多岐にわたりま
す。住宅建材や家具の接着剤、塗料に含まれる「ホルムアルデヒド」などの揮発性有機化合物、また、受動喫煙も発症原因です。化学物質過敏症は、誰もが発症の可能性があります。
ネットの提案でポスター作成
神奈川ネットは2019年1月、川崎市に「香害」のポスターを作成し公共施設に掲示して市民に啓発周知するよう提案。2020年2月の予算特別委員会で学校や保育園にも配布するように求めました。麻生区内の認可保育園を調査したところ、貼っていないところがほとんどでしたが、A園では「無香料の洗剤を使っている」B園では「柔軟剤などの臭いがひどく、先生方が具合が悪くなる」とのことでした。国の動きでは、2022年2月28日 第208回参議院予算委員会で、岸田総理が「自分にとって快適な香りでも不快に感じる人がいることから、研究を進め様々な場における香りへの周知を図る取組も進めていかなければならない」と答弁しています。香害が一般的に周知され、これ以上被害にあう人がでないよう施策を提案し、広く周知させる活動をしていきます。