福島の子どもたちとともに 保養プロジェクトに参加
12月末の冬休み、「福島の子どもたちとともに 川崎市民の会」による保養プロジェクトが4泊5日で行われ、ネットあさおメンバー2人がボランティアとして参加しました。この日は、高津区津田山にある子ども夢パークで、豚汁、おにぎり、棒パンを炭火で焼くなど、福島から参加された13組45人の親子とボランティアメンバー総勢80人くらいのイベントでした。川崎は3回目、4回目というリピーターの方も多く、参加者との結びつきを更に強くしたいと主催者の方は言っておられました。というのも、福島原発事故から3年半たった今、現地では原発事故の記憶は風化されつつあり、「保養に行くことをまだそんなことをやっているのと言われる」「運動会などは普通に行われる」など、放射能は危ないと思っていても生活する上ではどうしようもないというあきらめが現地を覆っていると、参加された若いお母さんが話されていました。「ここで皆さんと話すことでたまっていたストレスを解消できる」「子どもがのびのび遊べるのがうれしい」などの感想が聞かれました。
又、主催者の方たちは、このような保養プロジェクトに参加する意思ある方たちだけでなく、移動教室として小学校同士が結び付く活動にしたいとのことから、伊達市と川崎市を結び、昨年伊達市の2つの小学校と、川崎市西梶ヶ谷小、梶ヶ谷小の交流が実現したとのことです。費用は、伊達市と国から拠出され、それぞれ5年生120人が川崎市青少年の家で集会を開き、互いのまちの文化を発表したり、スポーツをしたり交流したとのことです。
子ども被災者支援法が2012年6月に制定され、国が指定する警戒区域外、福島県以外の区域からの自主的に避難した方たちにも支援されるという画期的な法案成立でしたが、その後予算化、具体化が一切されずほっておかれていることに憤りを覚えます。
福島原発事故により、放射能の危険や不安から逃れられない生活を余儀なくされている方々が多くいる中、現地の様子や、このような活動が川崎市で行われていることを市民に伝え、今後も支援していきます。