白山福祉園 ラスールを訪ねて

 ネットあさお会員の方から、高齢者福祉の現状を教えてほしい、との要望があり、その方のお母さんが入居されている、新しい特別養護老人ホームを見学したいという別の方の要望もあり、現地でのホームミーティングを行いました。

 この特別養護老人ホーム白山福祉園ラスールは、白山中学校跡地にでき、児童福祉施設も同じ敷地内に建てられています。当日は、インフルエンザが入居者に出たため、エントランスから応接セットのあるホールを外から見学するにとどまりましたが、施設の方から、「待機者は500人」とのお話にびっくり。この日集まった認知症のお母さんをかかえた方々から経験談がそれぞれ語られました。

 ある方は、91歳一人暮らしのお母さん、しっかりしていると思いきや、70万円の領収書があり、驚いて消費行政センターに連絡し、結局白アリ駆除だったが、クーリングオフすることができた。警察などより、行政センターに連絡する方が確かとのこと。又、この日白山ラスール園を案内して下さった方からは、特養に入居できたのは、めんどうをみる娘さんの病気がおそらく入居が早く可能となった要因だったのではとのこと。

 高齢者対象の調査によると、「将来介護が必要になった場合でも、家族に負担をかけずに自宅で暮らしたい」と多くの高齢者が希望している一方、介護者の75.7%が介護に困難や負担を感じているなど、介護者の負担増大が問題となっています。在宅生活を維持するためには、ショートステイ、家事介護、移動、食事などのサービス、在宅医療システムなどがもっと必要になってきます。現場の声を市政に反映させるため、ネットは今後も、ホームミーティングなどを開き、市民参加の政治をすすめていきます。

 

お母さんの介護をそれぞれに語るホームミーティング