「むじなが寺子屋」で楽しく勉強

新百合グリーンタウンで、学生の有志で開いている寺子屋を訪ねました。 

小、中学生を対象に、2か月に1回、午後1時~5時まで、いつ来てもいい、いつ帰ってもいいと出入り自由。無料で、学校や塾の宿題など何でも聞いていいというフリースクールです。 

開設の動機を代表の岡部遼太さんに聞きました。「大学受験が終わった直後、何か地域貢献はできないか、と考えた時、学校の先生よりもっと年齢も近く、友人感覚で子どもと接しられる自分たちが小・中学生に勉強を教えられないか。」とのことで、友人と2人で発起人となり、白山小、中時代の友人に声をかけたところ17人集まりました。皆グリーンタウンの気心の知れた仲間で、2013年4月に開設の運びとなりました。 

真福寺小、王禅寺小の朝の登校時間にチラシを配布したり、グリーンタウンの掲示板にお知らせを貼るなど広報することによって、初回は20人の子どもが集まり、その後ずっと続いて参加する子もいます。 

岡部さんは、「楽しかった。又来る」という子どもたちの声が何よりうれしいとのこと。お母さんからは「家では10分と机に座っていることがないのに、ここでは4時間も勉強している!もっと頻繁にやってほしい」などの声も上がっているとか。見学に伺ったこの日も、5時まで勉強していた小4の女子は「算数を学生のおねえさんに教えてもらった。楽しい」とのことで帰って行きました。来る子どもの中には、「カメラの事を聞きたい」、「大学ってどんなところ?」などいろいろな質問もあり、勉強だけでなく人生の先輩として子どもたちに慕われているようです。現在は、かわさき市民公益活動助成金を受け、会場費、印刷代など賄っているが、いずれはNPOにしたいとの夢をお持ちです。

学生のおにいさん おねえさん に楽しく勉強をおそわる小中学生

 

学生さんから「地域貢献」という言葉を聞いた時、麻生区にこのような若者たちがいることに驚き、なんとも頼もしい思いにかられたと同時に、このような試みが広がっていくことを期待し応援したいと思います。