衣料品リサイクルの現状と課題 ナカノ(株)
5月25日 特定非営利活動法人ジャパンジャパンあさおの第21回通常総会が行われました。その基調講演としてナカノ(株)の藤田修司さんに日本における衣料品リサイクルの歴史と現状・課題について話していただきました。『それ 捨てたらゴミ 分別回収したら資源…』まさに私達が日常着ている衣料にもあてはまることです。
明治近代化と共に故繊維の再利用が業として始まり 戦前戦中戦後・世界史上空前の高度経済成長時代を経て、また、化学繊維の登場と共に大量生産が可能になったこともあり、日本は世界の物資供給地となりました。物が余る現代、古着が海外へ、古着・ウエス・反毛の三本柱となってリサイクルされています。
日本では今一年間に不要衣料が130万トン(一人あたり10キロほど)あり、その内30%が再資源化、70%が廃棄。約40万トンがリサイクルされています。
市内回収された衣料品は選別作業され、海外へ中古衣料として輸出され、機械製品の油吹きなどのウエスと、反毛、すなわち繊維となって軍手に再利用されています。
しかしながらまだまだ廃棄されてゴミになってしまう量が多く 回収方法の改善が早急に望まれます。特にアパレル業界の生産量の適正化(消費量の倍の売れ残りがある)・店頭での古着回収化の改善・コスト削減など…売り手も買い手も得となり環境も良くなる仕組み作りはまだ道半ばです。他にも私たち市民の意識・企業の取り組み・行政の取り組みなど、課題はさまざまあります。
WE21ジャパンは、神奈川ネットワーク運動がイギリスに視察に行ったおり、寄付意識が市民に浸透しているオックスファムというリサイクルショップの思想を持ち帰り、2000年に設立。神奈川に広げてきました。WE21ジャパンあさおは、神奈川ネットワーク運動・あさおが立ち上げを支援。その後地域に市民が集う場として、リサイクル事業の収益を女性の自立支援のための寄付する活動を続けています。