シェアハウス Nagomo矢向

生活クラブ生活協同組合の鶴見区矢向にある元職員宿舎を、居住支援の人たちのためのシェアハウスとしてリニューアルされたのが、2024年4月。麻生区、多摩区のワーカーズコレクティブ、生活クラブの組合員組織、神奈川ネットワーク運動・あさおが連携してすすめる川崎北ユニット会議に集うメンバーで、見学してきました。

横浜瀬谷区でワーカーズコレクティブによる保育園事業を10年続けられた施設長Iさんが、経済的に困難をかかえる若いお母さんたちの状況をみるにつけ、もっと手前の若い女性のための支援が必要と、一念発起され、旭区で2023年に、鶴見区矢向に2024年に、生活クラブ神奈川の居住支援事業として立ち上げました。資本は、保育園の剰余と、組合員のカンパ、国土交通省の補助金により、6室、リビング、キッチンと浴室など、個人の生活も大切にしつつ、週2回のワーカーズの食事や共同部分の掃除など支援しています。

コロナ以降、仕事と住居を同時に失う若者、家庭の環境が厳しい若年女性が家にいられなくなる、養護施設を卒業しても大学や専門学校を退学する率が高いなど困難を抱える女性が増えている状況とのことです。ここでは、最長3年までいられ、次のステップをふめるまで支援されます。

ここでは、生活クラブ組合員への働き掛けもあり、カンパやWEショップからの衣類、食料などの支援もあり、困難をかかえる女性たちへの理解を深めていき、「公助」では行き届かない「互助・共助」でさらなるモデルをつくりたいとIさんは熱く語られました。

ネットとしても、「公助」をすすめるための施策を提案していきます。