子どもたちの食を守ろう
神奈川ネットワーク運動・あさお主催、生活クラブ生協あさお東、西コモンズ共催で、月1回「まちづくりサロン」を開き、さまざまなテーマで意見交換、情報交換をしています。
12月は食品添加物について、かわさき生活クラブ生協元理事の方から、詳しくお話を聞くことができました。
食品添加物の目的は、①長持ちさせる ②おいしそうに見せる ③味を良くする ですが、スーパーコンビニで売られている食品にほとんどといっていいほど使われている食品添加物について、確かな知識をもたなくてはならないことが、明確になりました。
ハムソーセージに使われている亜硝酸塩という発色剤は、きれいなピンク色のハムに見せるためにつかわれますが、非常に危険度の高い添加物で、致死量が2g。多量にとると、中枢神経の麻痺マヒ、血圧低下、下痢嘔吐などの症状が出ます。1枚のハムに使われているのはごく少数で、国の基準値を満たしていても、毎日また大量に食べると体への影響が心配です。
ハムソーセージなどの加工肉と、練り製品につかわれているリン酸塩は、肉や魚のすり身の結着材として、ほとんどの製品に使われていますが、摂りすぎるとカルシウムの吸収を阻害するといわれています。安定剤、乳化剤などの用途で、お菓子、パン、乳製品など広範な食品に使われており、摂りすぎが問題です。
ペットボトルのお茶は、だれしも買ったことのあるものですが、その中にビタミンCと表示されている添加物があります。これはお茶の色が変わらないよう酸化を防止するもので、レモンなどの果汁と思われがちですが、L-アスコルビン酸という化学物質です。体内に蓄積して排出されにくいとされています。
調味料(アミノ酸等)としてあらゆる食品に使われていますが、これはL-グルタミン酸ナトリウムという化学物質です。多量にとると、めまい、しびれ、頭痛がおこるとされ、加工品のほとんどにつかわれているので、知らず知らずのうちに、体内に多量に取り込んでしまいます。
スーパーコンビニで気軽に買ってしまう和洋菓子。小豆から作られるあんこは大量にスピーディに製造するため、早く柔らかくするリン酸塩、煮ている間の泡を消すためのシリコーン樹脂、安く甘みを加える合成甘味料、調味料・保存料としてグリシン、鮮やかな色を安価に出すための合成着色料発がん性のタール色素が使われています。
食品の表示を見ても、どんな目的で使われているか、体にいいものか悪いものか、どのくらい使われているか、など判断がつきません。特に、その製品になる前に、使われている添加物については、表示の義務はありません。
日本は、世界の中で、基準が甘いとされています。
子どもたちの食を守るため、安全な食の基準をつくる政策提案が必要です。