大地震がおきたら麻生区はどうなる?

麻生区で地域ならではの防災のお話を防災アドバイザーより聞きました。

麻生区に消防車は5台、救急車は6台しかありません。川崎市の被害想定では、川崎の駅のある川崎区、武蔵小杉駅の周辺の中原区、溝ノ口周辺の高津区に被害が集中。麻生区多摩区は比較的軽微な被害と想定されています。数百人以上の死者が予測される震度6以上の地震が来た場合、麻生区の消防隊、救急隊、パトカーは3地区の応援に駆け付けるため、麻生区は手薄となります。隣近所から火が出ても、自主防災組織などと連携して自助で鎮火せねばなりません。

避難所に備蓄されている食料は300人分しかありません。一日2回程度の備蓄量で、麻生区18万人分はありません。

トイレの問題は深刻です。下水道管の破損などにより、排水ができず、水洗トイレ

は使用できません。簡易トイレやごみ袋、凝固剤の備蓄が必要です。

給水車は川崎市の保有は6台で、ほとんどが医療機関へ水の配送をします。避難所に耐震の太い水道管を順次引いているので、小中学校の避難所の校庭の水は確保されています。取りに行かれる市民はいいですが、高齢者などには支援が必要です。

突然の停電の構えが必要です。いつも当たり前についていた照明がなくなり真っ暗な世界。トイレ、今、玄関など各所に懐中電灯の準備、停電体験も必要です。

そのほか、水は一人1日3ℓの人数分で7日分、カセットコンロとボンベ、スマートフォンのために、電池式の充電器機やポータブル電源などあると安心です。自宅避難に備え、耐震化、家具固定は必須です。家族の安否確認を日頃準備しておくことも必要。崩れた家のがれきの中から、救い出すのは近所の人々です。地域の日頃の連携も大切です。

いつ来るかわからない地震に備え、自分と家族を守るため防災の基本を地域に発信していきます。防災イラストのサムネイル