困難な問題を抱える女性への支援 NPO法人ウイメンズハウス・花みずき ~女性と子どもを支援して25年~

神奈川ネットワーク運動が県内に立ち上げ支援し店舗数を広げる中、NPO法人 WE21ジャパンあさおは設立20周年を迎えた今年度の総会において、ウイメンズハウス・花みずきの講演が行われました。

WE21ジャパンあさおでは、地域の環境保全の推進、アジア等市民・とりわけ女性の生活向上と自立するための活動支援として花みずきに寄付しています。講演で女性と子どもを取り巻く厳しい現実をうかがいました。

花みずきでは、家族からの暴力やDVから離れ、生活の再建や自立をめざす女性たちを対象に、安心して過ごせるステップハウスを提供しています。いわゆる緊急避難を目的とした施設ではなく世帯単位で居室を利用することで、心身の健康を取り戻し、食事や自分の健康管理、お金の使い方、就労など、サポートしながら、一緒に考え、安心できるものを1つ1つ増やしていくことで自立をめざします。

昨年度の利用者の入所の理由の内訳は夫やパートナーからのDV65%、家族間暴力35%。利用者の71%が母子、単身29%とのこと。平均利用日数はDVは38日、家族暴力の若年女性は半年から10か月とのこと。

18から27才の若年女性の特徴として、親や兄弟など同居家族からの虐待・暴力から逃れ、新しい生活を作るために入所。家族からの理不尽な暴力、自由のない食事や金銭、病院に行きたくとも親に受診させてもらえない等の背景があり、社会経験が少なく経済的精神的不安定な状態にある、またSNS中心の生活のため親身に相談できる相手がいないことからも孤立しがちであるとのことです。

花みずきでの安心な衣食住、自由に食べ寝ること、その人に合った支援や支えあう関係づくりから少しずつ心身が回復していくとのことでした。

花みずきの理念は「だれもが安心して暮らせることを願い、一人ひとりの女性を大切にする市民活動を通して社会に貢献する」。国では、困難な問題を抱える女性への支援に関する法律が2024年4月に施行されましたが、まだまだ実情に即していません。今後 花みずきの活動を、ネットとして支援していきます。イメージ画像