電磁波測定しました
神奈川ネットワーク運動の他地区の地域ネットに呼びかけ、NPO法人市民科学研究室 上田昌文氏を講師に、測定についての学習会を開きました。予めスマホ、電子レンジ、ドライヤー、パソコンを測る一方で、なじみのない数値や単位の読み方、電磁波とは何かなど基本を学んで、上田氏のお話を聞き、電磁波について理解が深まりました。
スマホは、シャットダウンしていると電磁波は0.002㎽/㎡という低い値ですが、電源を入れると403㎽/㎡という値に跳ね上がります。また、着信、発信の時も数値は上がりますが、30㎝離れると、とたんに0.02㎽/㎡に下がります。耳に当てず、スピーカーホンかイヤホンにすれば、電磁波を浴びずに済むことが実証されました。
電子レンジを測ってみました。やはり、1172㎽/㎡という強い電磁波が発生しますが、1m離れると24㎽/㎡に数値がさがります。
電磁波について、覚えておきたいポイントは、距離をおくほど電磁波は弱まる。弱い電磁波でも、長時間使うと被ばく量は増える、ということです。
5Gについては、これまでより通信の精度を上げるため電波が届く距離が短くなり、基地局は20~150mごとに、低い位置に設置する必要がでてきました。電柱、信号機、自動販売機に取り付けられたり、マンホールに埋設されるなど、地域住民の了解をとらず設置するケースが増え、スモールセル基地局は激増しているとのことです。これまでの4G基地局は、高いところにありましたが、5Gでは、低い位置に間隔も短く、人への電磁波被爆は比べ物になりません。
スマホのなかった時代に戻るのではなく危険性を知るとともに、安全で優れた通信インフラの開発に向かう社会にしていきたいものです。