学習会「もう一度受けたい歴史の授業-戦争と平和の150年ー」で近代史を学ぶ
現役の川崎市立中学の社会の先生を講師にお招きし、近代史の学習会を行いました。先生は、川崎市内の戦争遺跡の探索や、語り部への聞き取りなど長年にわたり活動され、生徒とフィールドワークをされたり近代史の授業にも時間を割かれ熱心に取り組んでおられます。私たち大人にも中学生に教えるように丁寧に授業をしてくださいました。日本の国はそもそも北海道は蝦夷、沖縄は琉球国だったこと。明治政府ができ、軍備拡張により、朝鮮、中国を侵攻していった歴史を、日清・日露戦争から話されました。戦争の目的、戦争で得るものは何か?の問いに領土はもちろんですが、国家予算の3倍もの莫大なお金が手に入ること。軍備拡張についてアジアの地図をじっくり見ながら改めて考えることができました。
参加者の一人からは、「1967年に江戸幕府が倒れ 新政府軍と旧幕府軍との内戦を経て明治政府ができ1874年台湾進攻、1875年朝鮮進攻と続き、1894年日清戦争、1904年日露戦争の流れの原因として途方もない国力を持った中国(清)に対抗しての進攻だった。中国との戦争を目的として朝鮮国内に日本軍を駐留させ 戦争も朝鮮国内で行われた。日本は朝鮮で経済面や文化面でも多大な良い貢献をしたのに一方的に責められるのはおかしい…という意見があり、私も韓国の日本に対する政治の進め方について一方的に日本が責められ続けているような印象を持っていたが、太平洋戦争が終わるまでの長期にわたっての日本の占領下に置かれることの理不尽さは朝鮮の人々にとっての痛みはいかばかりだったか、日本の軍隊による非道はどれほどあったことか。その結果としての現在の「日韓関係」があることを学び、しっかり胸にきざみながら改めて考えていこうと思った。」との感想が寄せられました。
他の参加者からも「講演はとても良かった!私たちの世代は近現代史を学んでこなかった。欧米もひどいけれど、日本は本当にひどいことをしたものだと胸が痛くなる。今の時代、アジアとの友好・連携は大事、過去を知らなければいけない」「それぞれの戦争の関連や経過が分かった。」「父親を戦争で81年前、河北省で亡くした。父27歳、私生後6か月 関心を持っていたので、長い歴史があることを知り勉強になった。」「それぞれの歴史の節目で、マスコミ、その当時は新聞?や知識人がどのような意見や態度を表明したかを聞きたい」など寄せられ実りある授業でした。連続3回シリーズで行います。次回は3月14日(日)10時~12時 麻生市民館第1会議室で行います。リモート希望の方は
kado0207@jcom.home.ne.jp こちらまでメールにてお申込みください。
柿生連絡所庭に建つ慰霊碑