ミニフォーラム 視覚障がい者の同行援護について
視覚障がいを持つ方の同行援護について、ミニフォーラムを開きました。同行援護の資格をとった市民の方から、「仕事を探すにあたり、麻生区役所の高齢・福祉の窓口や、社会福祉協議会にいったところ、仕事の紹介はできないと言われた」との話が伝えられ、同行援護を希望する人にとって、川崎市の体制はどうなっているのかを探り、合わせて視覚障がいの方たちが外出などできる状況にあるのかを知るということも同時に目的としました。
同行援護の活動を長くされている多摩区のKさん、川崎市視覚障碍者福祉協会の麻生支部長さん、同行援護の方、川崎市議会議員 神奈川ネット宮前の渡辺あつ子議員も交え、じっくりお話しをきき、情報交換できました。
同行援護の仕事については、区の障害者の窓口で事業所を教えてもらう ということになっていますが、二度目に訪問したときには事業者のリストがもらえましたが、初めて窓口を訪問したときには、そのようなものはないという対応でした。
同行援護をされているKさんからは、当事者の方が同行援護で使える時間の上限が、障害の等級は同じなのに区によって違い、麻生区では150時間の人がいるのに対して、多摩区では最高月80時間で、足りなくても区の職員がなかなか対応してくれない という状況が話されました。視覚障害福祉協会の方によると、当事者が声を出していかないとかわらない ということでしたが、区によって差があるのは問題と感じ、なんらかの対策が必要です。
他に、某金融機関では同行援護の方が代筆で手続きすることができないなど、「障碍者差別禁止法」が2017年に成立したにもかかわらず、企業や、一般市民にまだまだ理解されていない現状が明らかになりました。
視覚障がいをもつ方たちが、もっと外出したり生活を楽しむ環境づくりのため、一般市民の意識を高め、川崎市の制度を見直す必要があります。