登戸研究所資料館 企画展 展示解説会 

今も残る弾薬庫

風船爆弾

川崎市多摩区にある、明治大学生田キャンパスにある登戸研究所を訪問しました。神奈川ネットワーク運動 川崎ブロックでは、平和プロジェクトを立ち上げ、各地の平和館訪問、巡回平和展の調査など続けています。登戸研究所訪問は2回目ですが、今回は山田朗館長・明治大学文学部教授の解説付き企画展で詳しいお話しを聞くことができました。

登戸研究所は、1937年11月開設、当初は電波兵器を開発するための軍事施設でしたが、毒物、生物兵器や、偽札製造、風船爆弾などの製造、諜報スパイ用品製造と拡大し、陸軍の秘密戦の研究所として、東大、京大などの人材が集められ、当時の技術の最高峰だったとのことです。

印象的だったのは、戦争にはスパイ活動などの謀略、破壊、暗殺、など秘密戦がつきもので、登戸研究所は陸軍の人道上・国際法規上問題のある、軍事活動の暗部を歴史的事実として忠実に語り継いでいる という点です。

登戸研究所の成り立ちは、1936年末に軍縮条約が失効してから、世界の動きは戦争へと突入、国家総動員法ができ、天皇の命令は詔勅として、国民全体が従わなければならなくなり、今の日本社会における、戦争のできる国に向けた動きと、重なります。

もっと多くの人に登戸研究所の存在と、内容を広め、平和への道を皆でさぐらねば、と再認識しました。

 登戸研究所 資料館 

開館:水曜~土曜 10時~16時 小田急線生田駅南口から徒歩15分 明治大学生田キャンパス内