安心して地域で最期を迎えるには
「安心して地域で最期を迎えるには」と題し、2回連続で、2月に社会福祉法人一廣会特別養護老人ホーム金井原苑施設長、ケアマネージャーをお招きし、3月に川崎市在宅医療サポートセンターより看護師さん、川崎市健康福祉局 地域包括ケアシステム推進室 在宅医療推進員をお招きして講演会を開催しました。金井原苑では、急性でない高齢の方たちは、そのまま天寿を全うするという苑内での看取りを行っているとのこと。病院に救急搬送されると、点滴などで体を生かすために無理をさせてしまいます。60年前は、自宅で看取るケースが80%、病院で最期を迎えるケースが9%だったが、1976年頃を境に逆転し、今は病院が78%、自宅は12%となっているとのことでした。
在宅医療サポートセンターのお話でも、医療支援診療所が川崎で128か所、麻生で10か所とのことで、訪問の医師が増えているが、現在通院しているが、できなくなった場合は、医師をそだてるという視点をもって、かかりつけ医に訪問医療してくれるか相談すること。また、在宅医療には、医師、訪問看護、ケアマネージャーの連携が欠かせない。市民の方でも、本人の意思を確認しながら家族が話し合っておくことが大切であり、これから高齢者が増え、安心して最期を迎えるためには、今から情報を収集し、準備することが必要です。
高齢期に医療とどう向き合っていくのかを考えることが必要、地域包括ケア量を準備しないといけない。現場から課題解決に向かいたい、との特養施設長の言葉に、ネットとしての使命を再認識しました。