戦争を語る映像作品の対話集会に参加
1月28日 麻生市民館で、川崎市教育委員会主催、麻生区多摩区在住の4人の市民の方が、戦争体験を語り記録する映像作品の報告と対話集会があり、参加しました。
90歳の外間さんは、女学生の当時、竹橋にある軍の建物の地下で女子通信隊としての仕事をしていました。B29の情報をキャッチし、それをもとに将校が戦争の作戦を練るという仕事をし、夜勤などあり、5月の麻布空襲で焼け野原で、死体が横たわる中、踏まないように家に帰ったら家は焼けてしまっていた、という壮絶なお話をされました。
多摩区の85歳一柳さんは、当時、少年はみな軍人になる以外にはない、兵隊さんに憧れ、天皇陛下のために死ぬ、軍神になることを目標としていた。だれもが戦争に勝つことを信じ、鬼畜米英、一億総火の玉、ラジオからは軍歌がながれ、日本人へのマインドコントロールの怖さを話されました。他のお二人からも、戦争体験が語られ、会場の参加者もそれぞれ疎開中親元を離れつらかった話、焼夷弾が落ちてくる中をかいくぐり焼死体、水死体をたくさん見て、悲惨そのものだった、など体験談はとてもリアルなものでした。昭和16~20年を小学生くらいの年齢だった方たちは、大正終わりから昭和はじめに生まれた方たちで、年々語り部は少なくなるわけで、大変貴重なお話を聞くことができました。
みなさん、家族にも話したことがない と重い口を開かれていました。ネットとしても、平和の問題を語り継ぐ機会を設け、若い世代にも引き継いでいきたい と思います。