特別養護老人ホーム 白山福祉会ラスールを見学

白山小学校跡地に5年前にできた特別養護老人ホーム ラスールを訪問しました。ラスールでは、毎月第2火曜日の午後に、地域交流スペースで、若年認知症の支援グループ「どんどん」がカフェを開き、誰でも訪問し、交流できるようになっています。

ラスールでは、入居者136人規模で、10人のユニット型が4つで40人、4人部屋の従来型が22部屋、ショートが8人となっています。利用料金は、ユニット型が一日1970円、月額約6万円、従来型は1日840円、月額2万5千円とだいぶ差があります。待機者は以前1000人いたが、一人ひとり電話で状況を確認し、現在は300人ほどになったとのことでした。

在宅部門の職員 佐藤さんにお話を聞きました。以前は、10人定員だったが、デイの職員さんたちの熱心な取り組みにより人数が増え、18人定員までになった。特に500円の夕食付きにしたところ、本人にも家族にも好評とのこと。利用者の方が自ら調理に参加し、食べたいものを自ら作る といった形式もはじめて、参加型のデイサービスを心掛けているとのことでした。佐藤さん曰く、主催する側が内容を決めるものではなく、利用者さんと家族の希望を元に職員を配置していくとのことでした。特養というイメージとは別に、内装も明るく、地域交流スペースには、図書コーナーなど新たな試みがあり、職員の方たちの熱意が感じられました。

若年認知症支援グループ「どんどんは」、神奈川ネットワーク運動の市民チャレンジ基金を支援した経緯もあり、事務局長中川さんにお話をききました。今日のカフェでは、当事者さんとその連れ合いの方が2組参加されていました。最近は、病院などでの告知は早くなっているが、居場所がなかなかない。地域包括支援センターに行ったり、区役所に行ったりするが、うまくコーディネートがされていない。20人のアンケートをとり、要望書をまとめて行政に出す準備をしている。とのことでした。

現場の声から、高齢者、認知症の方々の現状に即した制度提案を探っていきます。