世田谷区立平和資料館 見学

世田谷平和資料館

世田谷平和資料館

12月17日 神奈川ネットワーク運動川崎ブロックの平和プロジェクトの主催による世田谷区平和資料館を見学会に参加しました。

世田谷区では、昭和60年8月に「核兵器廃絶と、世界に平和の和を広げていく」として、平和都市宣言がされ、平成27年8月 それまで、世田谷区立小学校で運営していた「せたがや平和資料室」を世田谷公園内に移転、整備し、世田谷区立平和資料館、愛称「せたがや未来の平和館」として運営を開始しました。常設展、特別展、企画展、ライブラリがあり、事業として、地域巡回展、中学校巡回展、出前授業などが行われています。平成26年12月に川崎市と世田谷区との連携・協力に関する包括協定を締結がなされ、川崎市平和館と世田谷区平和資料館が連携することになったとの経緯があります。

常設展では、区内の軍事関連施設や、若者の出征の様子、学童集団疎開など区民から寄せられた写真が豊富に展示されていました。企画展では、散逸する恐れのある戦争関連物品、資料などが展示され、戦争体験者の証言が集められていました。区民からの寄贈の当時の新聞、雑誌の展示では、当時どのような報道がされていたか、直接見ることができ、出版物からみる戦争を考えるきっかけとなっていました。

平屋建ての資料館は、区民から寄せられた写真などが豊富で、地域に根差した平和館という印象を受けました。巡回展では、世田谷区4か所での展示のほか、中学校9校にそれぞれ10日間巡回展が開かれ、川崎ではない試みがありました。川崎市平和館では、ヒロシマナガサキの原爆展などが常時展示され、区ごとの特徴などはなく、9月議会で、渡辺あつ子は巡回展の充実を質問しました。2017年2月から開始される各区での巡回展をウオッチングし、川崎市の平和政策の充実をさらに進ていきます。

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