市民政治をすすめる

千葉大学名誉教授 新藤宗幸氏の講演「市民政治入門ー今市民に問われるもの」を聴きました。市民政治、市民自治とはよく言われるが、市民とは「自立している」存在であり、「公共、協和」の精神を持っているものが市民というべきである。完璧な人間は存在しないが、それに向かって一歩でも近づいていく、そのような市民が、人類社会全体の平和をつくっていく。

 日本は農耕社会であり、権力に対して疑問を持つことをしない。しかし、今の、反原発、反集団的自衛権行使のうねりは歓迎すべきこと。しかし、今の運動をしている人たちに感じるのは何かが欠けているということ。それは、運動が地域に根ざしていない。

 市町村合併が進み、3250あった自治体が1700になった。中小の自治体はマイナスであった。公共的問題を考えられる市民社会として、基礎自治体は30万人くらいの規模が理想的であり、「下から積み上げていく政府」をつくることが大切。

 市民政党とは、「自らを先取のコミュニティにしなければならない。市民に向かって歩む という決意をもたねばならない。」という最後の言葉を、身の引き締まる思いで伺いました。