リニア中央新幹線着工に強く反対し、中止を求めます。
去る10月17日、国土交通大臣は着工を認可しました。
これに対して、神奈川ネットワーク運動・あさおは、事業認可から3年余り一貫して、議論を欠いたまま着工を認可しないようにとの指摘をし、問題点を明らかにする努力を続けてきました。
今般の着工の認可に憤りを持ち、反対し中止をここに求めます。
品川から多摩川を通過しすぐに川崎市の市街地に達するリニア中央新幹線は麻生区を横断します。南アルプス、大井川への環境破壊もさることながら、麻生区内では工事に伴う、騒音、大気質、残土搬出、大深度地下通過に伴う不動産価値の下落などが想定され、麻生区東百合ヶ丘3丁目と、片平6丁目の麻生総合高校に隣接する鶴川総合グランドに巨大立て抗建設もされることから住民への丁寧な説明を強く求めてきました。
市民グループ「リニア新幹線を考える会」は、川崎市議会に請願を出し市側からJR東海に対し住民説明会を開催するよう要求し続けてきました。これに対し、JR東海は住民不安に答える姿勢を示してはおりません。
10年と言われる工事期間、麻生区民は騒音、振動、大気質、生活道路を走行する残土処理トラックに怯えながら生活を余儀なくされるのです。
6月の環境大臣意見では「本事業は関係する地方公共団体及び住民の理解なしに実施することは不可能である」と述べたにもかかわらず、私たち沿線住民の訴えは置き去りにされたままの着工認可です。住民の意見が真摯に受け止められたとは到底思われません。
神奈川ネットワーク運動・あさおは、問題解決がなされないまま住民に説明すらしようとしないリニア中央新幹線着工に強く反対し、今後も粘り強く関係各機関へ沿線住民の意見を伝えていきます。