中学校給食の素案に市民の意見を
川崎市では、中学校完全給食を2016年実施にむけて、素案がだされ、保護者説明会が7会場で開催されています。麻生区では、9月24日、午後7時からの麻生市民館大ホールで行われました。大きなホールで、参加者は20名位、中学生の保護者と見られる年齢層はごく僅かと思われました。
「早期の中学校給食の実施」など決定された4項目の基本方針に基づき、食育の推進、喫食形態、安全、安心な食材の確保、実施方法など7項目の実施方針が示されました。
素案では、給食センターが公設民営方式で市内3箇所に設置され、3万3千食を安全、衛生面に留意し各学校に運ぶそうです。又、小中合築の2校については調理場を活用、ほか2校は敷地内に調理場を設置するとの自校方式も提示されています。
概要説明後、参加者から多くの質問意見が出されました。アレルギーについて質問したところ、現在小学校給食では、7万食のうちアレルギーをもつ児童は5%の3500人いて、弁当持参の児童が264人いるとこのと。センター方式でアレルギー対応がどのくらいできるか、疑問が残ります。又、食育に関しても、センター方式だと栄養士の配置がわずかで、教職員にゆだねられるとのこと。忙しい先生たちにかなりの負担ではないでしょうか。配膳に20分、食事時間が20分とのことですが、その短い時間に食育がどの程度実現できるか、疑問が残りました。その他、マイ箸について、放射能検査も含めて食材の安全性についてなど質問が多く、市民の関心の高さがうかがわれました。センターの食器洗いは、石けんが使われるかなど、まだまだ質問したい事がありましたが、時間オーバーで終了しました。
ネット・あさおでは、食材の安全性、食育の担い手やアレルギー対応困難者に関する問題についてこれからも提起していきます。
なお、パブリックコメントが、9月29日までメール、FAX等で受け付けています。市民の関心の高さを示し、少しでも改良に向かうよう多くの市民が声を出しましょう。