川崎市が毎月数検体を検査している学校給食の食材で、先月、神奈川産のみかん缶詰から3.8Bq/kg、冷凍みかんから9.1Bq/kgの放射性セシウムが検出されました。川崎市教育委員会は「問題ない」との見解で、4月「入学・進級祝い」として、みかん缶詰をフルーツポンチに、冷凍みかんも学校給食に提供しました。教育委員会は学校には伝えたとしているが、保護者への報告は学校任せで、その結果殆どの学校は保護者に告知せず、提供した理由も説明ないままに子供たちが食べていました。
この事を重視した多くの保護者から、学校給食放射能検査のあり方に不安と心配が噴出、現在の基準値の安全性に対しても懸念と疑問が増幅し、教育委員会に現状の改善を要求しました。
数年前まで教育現場におり、今年4月から赴任した渡辺教育長は子どもたちの健康が如何に大事か分かっているとのこと。市教委健康教育課田宮氏は川崎市は共同購入しているので情報は取り易い。牛乳もゲルマニウム半導体で当初から検査してHPでも公開。安全は確保されていると回答。保護者からは、サイトが見られない親も多く、数値の発表がぎりぎりで親の対応が間に合わない。明らかに数値が出ている冷凍みかんをなぜ出すのか?などの意見が出されました。教育長は川崎市は入口できちんとやっている。今回検出限界値を超えたが今取り入れるベターの方法でやっている、との回答。横浜市民からは、横浜は「放射能対策室」でみかんを取りやめ、“理想を云うならゼロ㏃”と言っているとのこと。教育長は「安全と安心とは必ずしも=でない」を読んでそう思う、取り組んで行きたいとの回答がありました。
会終了後、保護者が教育長につめより「今後も冷凍みかんを出す」との発言に愕然。川崎市は、国の基準値で安全安心が履行できるという姿勢。1日に10㏃/kgの食品を食べ続けたら、600日で1400㏃/kg身体に残留し、1400㏃の体内残留は約半数に心電図に異常ができるレベルであるとバンダジェフスキー氏は述べています。学校給食食材調達のあり方についても、学校給食会との面談が必要です。
再度このような円卓会議を設定し、市民団体や自治体、保護者が共に手を取り合って、声を出していきます。