まちの電磁波 ウオッチング

新百合ヶ丘 周辺はだいじょうぶ?

9月26日、電磁波学習会第2弾として鉄塔マップと電磁波測定機器のトリフィードメータを片手に新百合ヶ丘駅周辺の測定調査を行いました。講師は第1回「電磁波とは何か」と同じネットあさお会員の野本健司さんです。まず、店舗内の盗難防止ゲートを測定したところ、100ミリガウスを振り切ったのには10人を越える参加者一同、びっくり。頭上を高圧送電線の走るビブレ駐車場から上麻生公園、南百合小学校と移動しながら測っていくと、2〜2.7ミリガウスと鉄塔の地点に近づくほど高い値が出ました。電線が地下埋設されている舗道の変圧器では、100ミリガウスを超え、知らないで横を歩いていた!とこれまたびっくり。多くの市民が利用する公共施設のカウンターでも4ミリガウスという値。これはそこで使用されている多くのパソコンが影響していることも考えられます。
参加者から、「頭痛がする子どもが枕元に目覚ましで置いていた携帯をやめたら、頭痛が治った」との報告や、電車内ではそれぞれの携帯が基地局との電波の交信により多量の電磁波が流れていることなど、情報交換する中で、電磁波の人体への害についてはほとんど情報がないことが再認識されました。スウェーデン、ドイツなどでは、研究により明らかにされた人体への害を認め、携帯電話の安全基準値が日本よりずっと厳しくなっています。携帯電話や家電製品が生活になくてはならない今、電磁波の特性を知り、個々人で防衛策を講じると同時に、被害のおそれのある場合には予防的に規制したほうがよいという「予防原則」にもとづく国の安全基準をきちんと持つなどの対策が必要です。産業界優先の社会構造を生活者優先の構造に改革することが何よりも大切なのではないでしょうか。