電磁波ってなんだろう

7月2日ネット・あさお事務所にて電磁波学習会を行いました。波長が短く強い力をもつX線から、携帯電話・電子レンジなどのマイクロ波、高圧送電線・家電製品からでる低周波まであります。電磁波の危険性はまだまだ一般的にとりざたされていませんが、スウェーデンの研究所による53万件疫学調査で、子どもの白血病が3ミリガウスで3.8倍であることが1992年に発表されました。高圧送電線や、電気毛布など電磁波は弱いが、長時間浴びるとがんや白血病を起こすリスクが高まるとのこと。電磁波を測るトリフィールドメーターを使って実際に事務所にある電子レンジを計ってみると、針は100ミリガウスの目盛を振り切ってしまいました。台所で使う場合は、電子レンジが回っている間は、できるだけ離れていた方がいいとのこと。誰もが持っている携帯電話。中高生の生活に入り込んで、教育的問題が問われていますが、体に及ぼす影響も非常に心配です。携帯電話の基地局設置の基準値もドイツ・イギリス・スウェーデンなどに比べて日本は各段に高いとのこと。電磁波の問題は今後も取り組んでいきます。

学習会報告 その2
 電磁波とは電気が使われるときに発生する「電磁気の流れ」であり、波長の長短により性質が異なることや、威力・距離・時間によりもたらす影響に差が生じるなど、まずは基本からの学びとなりました。
 身体への影響に関し海外の研究などを踏まえた、特に子どもの脳に対する影響をコンピュータ・イメージ図で表した資料を示しながらの話には、携帯電話の危険性を改めて考えさせられるものとなりました。携帯の基地局からの電磁波については、ドイツ・ザルツブルグ州の「1平方センチメートル当たり0.1マイクロワット」に対し、日本は「1平方センチメートル当たり600マイクロワット」と6000倍もの甘い値であり、イタリア、ロシア、中国と比べても60倍以上とのことです。

 神奈川ネットワーク運動が連携しながら市民政策提案を進めている「市民がつくる政策調査会」でも、電磁波汚染に関し国と円卓会議などを開催し、高圧送電線などに対する規制について提案しています。
 携帯や電気製品を使わない生活は考えられませんが、電磁波による身体への影響をどうしたら低く抑えられるのか、特に子どもたちへの影響をどうするか、予防原則の視点に立った政策を進めて行かなければなりません。