学習会報告 その2
電磁波とは電気が使われるときに発生する「電磁気の流れ」であり、波長の長短により性質が異なることや、威力・距離・時間によりもたらす影響に差が生じるなど、まずは基本からの学びとなりました。
身体への影響に関し海外の研究などを踏まえた、特に子どもの脳に対する影響をコンピュータ・イメージ図で表した資料を示しながらの話には、携帯電話の危険性を改めて考えさせられるものとなりました。携帯の基地局からの電磁波については、ドイツ・ザルツブルグ州の「1平方センチメートル当たり0.1マイクロワット」に対し、日本は「1平方センチメートル当たり600マイクロワット」と6000倍もの甘い値であり、イタリア、ロシア、中国と比べても60倍以上とのことです。
神奈川ネットワーク運動が連携しながら市民政策提案を進めている「市民がつくる政策調査会」でも、電磁波汚染に関し国と円卓会議などを開催し、高圧送電線などに対する規制について提案しています。
携帯や電気製品を使わない生活は考えられませんが、電磁波による身体への影響をどうしたら低く抑えられるのか、特に子どもたちへの影響をどうするか、予防原則の視点に立った政策を進めて行かなければなりません。