麻生の緑地保全は〜どうなる緑の30プラン〜

ネット・あさおまちづくりサロン開催

現在、川崎市では、緑の基本計画の改定が進められています。この緑の基本計画は「緑の30プラン」ともいわれ、市域面積の30%の緑を確保しようと進められてきたものです。しかし、川崎市の緑地は年々減少し続け、特に斜面緑地においては1988年約1000haでしたが、2002年655haと14年で3割も減少しています。
地域で自然公園の整備活動を続けながら、このような斜面緑地を何とか守ろうと運動を進めている市民の方を招き、29日、あさおまちづくりサロン「麻生の緑を考える〜どうなる緑の30プラン改定〜」を行いました。

「今回の改定計画書は立派だが、どう進めるのか具体的に示されていない。『量から質へ』と表現されているが、量として緑を確保することが難しくなったことを、このような表現であいまいにしようとしているのではないか。また、緑被率の中に水面も入るという考えから緑被率30%のうち、約半分が河川や運河の水面を入れている。」などの辛口の指摘が続きました。参加しているメンバーからも「絵に描いた餅」になってしまうのではないかなどの懸念する声も出ていました。

 我孫子市では市民から保全の要望が強かった古利根沼保全の市債を発行したところ、必要金額の2倍以上の10億円が集まったとのことです。これは先進自治体の事例ですが、市民が自ら出資する市民ファンドなど、緑を守るために市民の知恵を集めていかなければなりません。