川崎市宮前区水沢に、北部市場があります。昭和57年開設して25年の歴史があり、16万㎡東京ドームが3個半入るという大きさ。川崎市中原、高津、宮前、多摩、麻生区と、横浜市港北、緑、都筑、青葉区と広範囲に、青果、水産物、花き、加工食品などを供給しています。生産者からの入荷は夜中からはじまり、、卸売り業者、仲卸業者に取引され、朝4時から7時の間にはスーパーや小売店、飲食店の売買参加者にせりまたは相対取引で引き取られます。広い場内を見学した10時すぎは、ほとんどの店は閉じる準備でしたが、花きのコーナーでは、せりが行われていました。 食品衛生検査所では、食品添加物などの理化学検査と、細菌の生物学的検査が抜き打ちで行われ、検査の装置などを見学しました。これまで、かまぼこなどの練り製品で保存料のソルビン酸の表示がないことが発見されたり、横浜市の検査所で、シラス干に過酸化水素の残留が発見されたことがあったとのこと。
この日の参加者は子ども5人、大人15人の計20人。市場職員の案内で普段みられない場所の見学や、検査所での実験を楽しみました。「このような市場の見学といった生活に直結した課題はネットならではですね。」との声も。
大手のスーパーでは、市場外取引といって、独自の取引を行っているためこの市場は通らないとのこと。肉の虚偽の表示や、輸入食品の安全性が危うい現状がこのところ報道で明らかになっています。市民が食の安全について意識を高め、監視の目を光らせることがますます必要になってきます。