このような状況の中、ネット・あさおでは、恵泉女子大教授の上村英明氏を招いて「今、憲法を考える」をテーマに政治サロンを開催しました。
講師の上村さんは、川崎市の人権啓発推進協議会の会長も務められています。歴史の流れや、情勢がどう動いてきたのかを捉えながら、「人権の視点からは決して整っているとはいえない憲法だが、今の改定の動きは方向性が違っている。9条の問題は格差社会と密接に結びついて考えることが必要。若い人の胸に響く運動となっていかなくてはならない。」など、人権の切り口から見た憲法を考える機会となりました。参加者には、20代の男性2人もおり、若者の視点から現状について懸念する意見も出されました。
2008年5月には「武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)」の試みとして「9条世界大会」が日本で行われる予定であり、上村氏はその実行委員にもなられているとのこと。
今改めて、9条の価値を多くの市民と共有し、世界に発信する運動を地域から大きく拡げていかなくてはなりません。