屋上緑化 

身近な緑で地球を冷やそう

川崎市では、2003年より、屋上緑化を導入した個人や事業者に対し、補助金制度を設けています。その第1号である東京ガス中原事業所を見学してきました。4階建てのビルの屋上に、芝やセダムという藻類(メキシコマンネングサ・アルブムなど)が220㎡植えられ、費用は1㎡当たり2〜2.5万円。総工額500万円のうち、川崎市の助成金は120万円受けています。これは補助金の上限とのこと。
屋上部分にかかる重量も重いところで1㎡当たり55kgと軽量で既存のビルに導入できる重さ。メンテナンスに関しては、セダムは乾燥に強く水遣り、雑草とりはなし。ただし、雨が降らず乾燥したり、大雨が続き根ぐされがおこったことがあり、そのときは植え替えたそうです。緑化したところは、サーモグラフで測ると35℃、コンクリートのところは55℃と20℃の差があり、断熱効果は大きく、低層のビルでは特に緑の景観が都市に潤いをもたせます。川崎市では、2003年導入後1年で16〜18件と助成金制度を利用する団体が少なく、2000万円の予算を、今年は700万円に削っています。もっと緑を有効に活かしたこのような屋上緑化を広めるための政策をすすめるべきです。