川崎市の下水処理の仕組みは
川崎市には、入江崎水処理センター、加瀬水処理センター、等々力水処理センター、麻生水処理センターと、4か所の下水処理施設があり、市民155万人の下水処理を行っています。
入江崎水処理センターは、神奈川県内で最も古い施設ですが、現在は高度処理、再エネルギー対策など改良が加えられ、「ワクワクアクア」という、小学生の見学にも対応でき、バーチャル体験型展示室が供えられ、市民にわかりやすく見学できる施設が完備されています。
一般家庭から集められた下水は、最初沈でん池に送られごみを沈殿されたのち、微生物により有機物が分解され、最終沈でん池に送られ活性汚泥が沈電して上澄み水を塩素で消毒し、海に放流されます。それぞれの工程を足すと、長さにして207m、時間にして15時間かかって下水が処理されています。
最近の異常上気象により、大型台風や線状降水帯で下水があふれることはないか、と聞いたら、雨量が52㎜/1時間に対応するのが限度とのこと。貯留管は8か所あり、あふれさせない対策はとっているとのことでした。
私たちが流す下水、特に台所からの汚水は、できるだけ汚さないようにすることが大切です。特に油のついた食器は、ぼろ布やペーパーでふき取る配慮が必要です。みそ汁をおわん一杯200㎖流すと、もどすのに必要な水量は1400ℓ、お風呂の水が300ℓとして、4.7杯分必要となります。
私たちが暮らす上で、なくてはならない水。どこからきて、どのように処理されるのか、下水処理について、市民の関心を深めていくことが大切です。