麻生区で大地震がおきたら
麻生区での災害に対してどのような構えが必要か。地域の防災士の方に話をききました。
〇川崎で、数百人規模の死者が発生するような大規模地震では、川崎区、中原区、高津区に被害が集中するとして、麻生区の緊急車両は応援にかけつけ、地域の消火、救助活動は、地域の市民で対処することになるとのことです。
〇消防局麻生消防署に聞き取りしました。麻生区には、王禅寺、柿生、百合丘、麻生、栗木と5か所の消防署があります。それぞれポンプ車が1台ずつ、ほかにタンク車が1台、計6台の消防車しかありません。他消防団に小型の消防車がありますが、大規模地震がきて、繁華街、商店街などから火が出ればそちらに駆け付け、住宅の火災などは、地域で消火しなければなりません。麻生区は、周りに町田市、稲城市、多摩市があり、応援協定を組んでいるとのことですが、いざというとき機能するかわかりません。
〇給水車は川崎市保有は6台。ほとんどが医療機関への供給で精いっぱいとのことです。
〇避難所に備蓄している食料は25か所の避難所に300人分あるだけ。
〇消防署の職員の方は、「大規模地震が起きた場合、公助では回らない。防災自主組織など地域の方たちと連携し関係性をつくり、助け合うことが何より必要」とのことです。
〇自助として、自宅避難が原則。食糧品、簡易トイレはもちろんのこと、電池式充電器、カセットコンロとボンベ、うちわや毛布など必要
〇突然の停電の構えとして、普段停電体験をしておくとよい。
あらためて、市民の防災意識を高め、地域の情報を集めて、災害に強いまちづくりを提案することがネットの役割と再認識しました。