リニア新幹線工事の内容説明を川崎市議会に陳情

品川と名古屋、さらに大阪を結ぶリニア新幹線の計画がいよいよ実行に移されようとしています。立坑という、トンネル工事の残土排出のため、および避難経路となる直径39m深さ100mにもなる排出口が、東百合丘3丁目の田園調布学園そばに建設されます。

リニア新幹線を考える 東京・神奈川の会 および、麻生・多摩の会は、川崎市議会に、工事に関して詳細な内容説明をJR当会に求める陳情を2月13日に提出しました。

1.東百合丘非常口工事の環境保全計画書を市民に公開すること

2.非常口予定地や周辺のボーリング調査、土壌汚染調査を行い、公表すること

3.東百合丘の住民から出された申し入れ書に回答すること。

4.説明会の開催日、場所を広報誌、HP、タウンニュースなどに告知すること。

5.住民の理解が得られるまで、工事着工を認めないこと。

の5項目を陳情内容とします。

この立坑工事は、日本でも、世界でも類を見ないほどの大規模なものとなります。残土の量は膨大で、ダンプカーは一日100台通過するともいわれ、振動、騒音、排気ガスなどの悪影響は想像を絶するものがあります。地下では水脈の変化、地下水噴出が懸念され、この地は、日本合成ゴムのあったところで、土壌汚染が心配です。このような、市民の不安に対して、JR東海は誠意ある回答をせず、もうすでに、フェンスで覆い、敷地内での工事が始められています。

国土交通省の認可が下りたとはいえ、採算性や、事故の場合の安全性など考えると、必要とは思えないリニア新幹線の建設は、市民の合意を得るまで着工を延期するべきと考えます。

川崎市議会に提出した陳情の審議は、3月半ば以降ということで、また、大勢の市民が関心をもっていることを示すべく、傍聴に行き、どのような審議がされるか、しっかりと見ていきましょう。