映画は、瀬戸内海に面した山口県上関町に建設計画の原子力発電所建設に、28年間反対運動を続ける住民と、自然エネルギーで自立を目指すスウェーデンを取材。美しい自然を守り、農業、漁業で自立して生活していくため、粘り強く反対行動を続けるおばちゃんたちの意気込みが胸を打ちます。スウェーデンの人たちが「森林、地熱、風力、波力などたくさんの資源があるのに、どうして石油を買うのか」という素朴な疑問にハッとさせられました。
鎌仲監督のトークでは、以前は電気のない生活はできない、原発は必要 と思ってきたが、劣化ウラン弾で死んでゆくイラクの子どもたちを見て、自分の使う電気のごみが兵器になっているという事実を知り映画を撮り始めたというお話から、静かな口調の中に強い信念がうかがわれました。用意していた著書も飛ぶように売れ、午後集めたカンパ、署名も多くの方に賛同をいただき、「素晴らしい映画だった」「もっと多くの人に見てほしい」などの感想をいただきました。ハードルはいくつもあり高いけれど、意志ある人たちがネットワークすることで、きっと越えられる そう信じて今後の活動につなげていきます。