川崎市せっけんプラントでつくられているリサイクル石けん「きなりっこ」は、川崎市立小学校116校中103校で使われています。きなりっこなどの普及活動をしている「グループ石けんの家」のメンバーとネットは、麻生区南百合小学校で、栄養教員の先生と、調理員さんを交えて、現場ミニフォーラムを開きました。
一般の人は調理室に入れないため、外からの見学で、バケツにお湯で溶いたきなりっこを、水槽に入れ、大なべ、バットなどの調理器具、食器洗いを見ました。南百合小学校は児童数760人。この日のメニューは、さわらのカレーソース、コンソメスープ、黒糖パンで、3種類の食器を人数分、4人ほどの調理員さんがすべて手で洗います。
川崎市立小学校116校のうち、調理を民間委託しているのは33校で、南百合小は、シダックスフードサービス(株)に委託。チーフ調理員の方にお話をうかがったところ、南百合小学校での委託は5年目。前回の厚木の小学校は合成洗剤だったが、きなりっこは手荒れがないとのこと。ゴム手袋をしている人と、素手で洗っている人と半々くらい。760人分を洗うには、きなりっこ5kgを毎日1袋使うとのこと。
廃食油から石けんになり、給食の洗浄に使われ、資源の循環が実現していることを子どもたち、先生、保護者はあまり知られていないのでは、との問いに、栄養教員の先生から、「給食だよりにのせたい」とのお話もでました。
今後は、川崎認可保育園や、公的施設での石けん使用状況などを調べ、普及活動をさらに進めていきます。