麻生養護学校

麻生区王禅寺に、今年4月より開校した麻生養護学校を、ネット川崎ブロック福祉プロジェクトメンバーと視察しました。
県立柿生高校の跡に39億円かけて全面的に建て替えられ、小学部・中学部・高等部に分かれ、それぞれ肢体不自由部門、知的障害部門があり、6歳から18歳まで176人のお子さんが通っています。廊下は普通校よりかなり広くとってあり、温水プールは8段階の深さに調節でき、宿泊施設の整備、医療ケアを必要とするお子さんのためのケアルームは、全国でもはじめてとのことで、神奈川県として最新の設備の養護学校となっています。
鈴木校長の「強いものが優先の今の社会の原理を見直し、障害児教育が普通の教育を変えていくことを目指したい。地域社会に開かれた学校として、クラスを持たないスタッフ3人が、普通の小学校での相談、児童相談所との連携などをする。」との意欲的なお話に感銘しました。
 子どもの数は16万人減っているのに、障害児は7000人増えています。又、神奈川県は不登校児が1学級に1.3人、暴力行為は全国ワースト1、高校の中途退学者も2500人いるなど、子どもにとって決していい教育環境とはいえません。神奈川県は、10年間で養護学校を11校増設する計画がありますが、どの子もすくすくと育つ環境としくみを整えるため、ネットは視察や調査をしながら市民政策を提言していきます。  

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