宝井琴桜さんの政治講談「山下さんちの男女共同参画」

 宝井琴桜(きんおう)さんは、日本ではじめての女性真打講談士。今では、プロの講談士のうち半数は女性だそうですが、当時はまだまだ少なく、「女にはできないよ」といわれたのをはねのけ真打にまでなられた方です。従来の講談の話は、男の目で見たものばかりでどうもピンと来ない。女の目からみた講談の話を・・と、平塚らいてう、与謝野晶子などをとりあげて新作の話を講談につくって日本各地で講演しておられます。なかでもこの日、ネット・あさおの設けた席で話されたのは、ゴミ問題に取り組んでいたふつうの主婦がまわりにおされて議員に立候補を決意し、はじめは反対していた夫も次第に協力していき、家庭の中での男女共同参画がすすんだ・・というお話でした。今では生の講談を聞くことが少なく、パパンパンと打つ貼扇(はりおうぎ)の場面展開により、集まった40人の参加者は、あるところでは大笑い、あるところではうーんとうなづき、琴桜さんの迫力に堪能したひと時をすごしました。